日本人「慰安婦」調査・研究




  • 日本人「慰安婦」に関しては、軍関係の資料から日本人「慰安婦」の規模の大きさを実感することはできますが、その徴集方法方法や人数、慰安所での実態、戦後の状況など、真相究明はかなり立ち遅れているといっていいです。女性国際戦犯法廷の準備会では、韓国側から「日本人『慰安婦』と朝鮮人『慰安婦』とは同じではない」という処女性とジェンダーを巡る議論が持ち出され、国内では「日本人『慰安婦』は売春婦」「貧しさゆえ、自ら身を売った女たち」という公娼制度下の感覚を持ちだす意見が相次いぎました。
    日本人「慰安婦」の調査が後回しになった理由と、こうした民族・ジェンダー・階級の問題とは無関係ではありません。日本人「慰安婦」についての聞き取り調査については元軍人に限らず、戦争体験者、慰安所関係者の高齢化が進み、聞き取りも困難を極めている状況が一層深刻化していることもあり、このワーキングチームでは、聞き取り調査や文献調査、アンケート調査など、本格的に調査・研究に取り組んでいきます。