「女たちの記憶への旅」プロジェクト「富山妙子の思想を検証し継承する」



 


  • これは、富山妙子の90歳の生涯の思想・行動・作品をたどり、日本におけるフェミニストのアクティビズムの軌跡をたどるプロジェクトです。「満州」という日本の植民地で育った「帝国の娘」が生きた20世紀は、まさに日本におけるフェミニズムの歴史そのものでした。誰よりもはやく、韓国の民主化運動に深くかかわり、作品を発表し、誰よりも早く「慰安婦」をテーマにした作品を生み出した画家富山妙子は、その生涯をとおし、社会における創造的表現とはなにかという問題をつきつけます。そして、男性が、それを男性と感じさせないほど、あたかもすべての価値であり、規範であり、普遍であるかのように築いてきたこの世界に、彼女はたった一人で挑戦してきました。彼女の闘いの記憶の旅に出発しましょう。